享楽

アニー・ホールの享楽のレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
4.4
ウディ・アレン監督 脚本 主演の自分自身の精神が15年間もおかしいと思い込んでいる死の欲動が強いインテリ男が「僕は〜 僕は〜 僕は〜」と主義主張をぶっ放しながらアニー・ホールという女性に恋する90分の恋愛映画。
爽快で快活なテンポで展開されるインテリ会話はフロイトの精神分析を始めマクルーハンなどの会話とそのジョークの流動感は止まることのない大河の如きそれ。突然第四の壁を超えたり本心が字幕で展開されたり2人が精神分析を同時に受けている映像が流れたりと映画の技巧をたっぷりと活かし尚且つ簡潔にまとまっていて鑑賞後「要は愛とは〜」をウディ・アレンのように語りたくなる、そんな愛おしい一作。
享楽

享楽