スギノイチ

非行少女ヨーコのスギノイチのレビュー・感想・評価

非行少女ヨーコ(1966年製作の映画)
2.5
高名な美術家の絵を燃やすわ壊すわの乱痴気騒ぎをするヨーコグループを観て、寺山修司が発した一言が秀逸。
「面白くないね、ぜんっぜん面白くないね。絵を壊したってなにも壊れやしないじゃないか。
こんなとこに来る連中は毎朝ラジオ体操でもすりゃいいんだよ。馬鹿げてるよ実際」
こっちとしては若者グループに対して冒頭から全く同じ感想を抱いていたため、このシーンは会心だった。
確かに、非行を貫くヨーコに対し、仲間は適度に就職したり親に頼ったり、気楽なもの。
毎日同じ事しかしていない。しかも本人達こそ盛り上がっているが、外から観ると全くつまらない。
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