浅野公喜

BANDAGE バンデイジの浅野公喜のレビュー・感想・評価

BANDAGE バンデイジ(2009年製作の映画)
3.3
BANDAGE=バンド(ウ)エイジだけに、ゆでたまごのあの人が主演・・というわけではなく小林武史×岩井俊二が送る90年代前半のLANDSというグループを描いた作品。主演はKAT-TUNのジン・アカニシやキイ・キタノ。

女子高生が楽屋に入れたことをきっかけにメンバー達と知り合い・・という流れなんですが振り回されグループの雰囲気も悪くなり自分達のやりたい事と売れる事の狭間で悩み最終的に別れるお決まりコースで、主人公はある程度成長が見られるのですがボーカルのジン・アカニシ(歌声はロックをやるにしては細いですが、結構役に嵌ってます)達グループのメンバーの成長やその後はあまり描かれず起承転結は有ってもちょっと物足りない印象で、今観るとちょっとスカしていたり孤独の色云々的な能書きもクリエイターズ・ファイル辺りで揶揄されそうな感じもどことなく。いくらファンでも落としたコンタクトを口に入れ舐める男を好きになるのかも???

そして気になったのが時代考証で、1991年にもかかわらずキャラのヘアスタイルにファッション等はほぼ2000年代で、バンドブーム引きずってそうなド派手なそれらやワンレンにソバージュ、短冊8cmシングルやLANDSという名前のヒントになってそうなWANDSやこの頃からデビューし始めたその他ビーイング系歌手やグループの影も無く、制作時期と同じ2000年代が舞台でも良かったのではないかと思いました。
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