1983年につくられた山田洋次監督・原作作品。新潟県の田舎町で寅さんはさびしげな女性と出会うのだが彼女は『演歌の女王』京はるみで……。
この回はなにげに寅さんが時代遅れの人として扱われ始めていましたね。とくに幼き満男の『おじさん』への態度が切ない。普段から家庭でそういう話もしているのでしょうね。博の困った顔が印象的でした。
お話のメインは都はるみをマドンナにむかえほとんど本人役としてフィーチャーするというねぇ。渥美清が都はるみの大ファンなんだそうですね。寅さんにしかできないアクロバティックな芸当。いつもの庶民的映画が少しだけきらびやかになりましたかね。
細川たかしのちょい役ぶりお見事なり。