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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのfmのレビュー・感想・評価

3.0
目黒シネマ『ヴィム・ヴェンダース監督作品特集』の一本目として鑑賞。

キューバと聞いても「村上龍!野球!キューバ・リブレ!」ぐらいのイメージしかないキューバ弱者の自分からすると、ごくスタンダードな音楽ドキュメンタリーを観たというのが素直な感想。
キューバ音楽はハイレベルかつ調和が取れており、馴染みはなくとも聴きやすい。
この調和の中にスタン・ゲッツとかエリック・ドルフィーが乱入してかき回したりしないものか、などと妄想してしまった。

高齢者がたくさん出てくるのだが、キューバの文化資本が高いためか、音楽を通じてコミュニティの交流が自然となされている。
新体操教室での老ピアニストと子供たちのやり取りが微笑ましい。

キューバ紀行のあとはニューヨーク紀行に突入する。
雑貨屋でサッチモとレイ・チャールズの人形を見て「良いトランぺッターだ。良いピアニストだ。隣の人(マリリン・モンロー)は誰だろう」と話してるシーンが面白かった(さらにその隣にはサウスパーク人形が置いてある)。
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