目黒シネマ『ヴィム・ヴェンダース監督作品特集』の一本目として鑑賞。
キューバと聞いても「村上龍!野球!キューバ・リブレ!」ぐらいのイメージしかないキューバ弱者の自分からすると、ごくスタンダードな音楽ドキュメンタリーを観たというのが素直な感想。
キューバ音楽はハイレベルかつ調和が取れており、馴染みはなくとも聴きやすい。
この調和の中にスタン・ゲッツとかエリック・ドルフィーが乱入してかき回したりしないものか、などと妄想してしまった。
高齢者がたくさん出てくるのだが、キューバの文化資本が高いためか、音楽を通じてコミュニティの交流が自然となされている。
新体操教室での老ピアニストと子供たちのやり取りが微笑ましい。
キューバ紀行のあとはニューヨーク紀行に突入する。
雑貨屋でサッチモとレイ・チャールズの人形を見て「良いトランぺッターだ。良いピアニストだ。隣の人(マリリン・モンロー)は誰だろう」と話してるシーンが面白かった(さらにその隣にはサウスパーク人形が置いてある)。