このレビューはネタバレを含みます
一見、ベタなバイオレンス映画に見せかけて、とても寓意に満ちた異色作!
特に終盤の展開が良かった。自分を抑圧・搾取してくる存在を衝動に任せて屠る事によって、主人公はようやく自分の顔を取り戻す。そこにはロメロ流の諧謔精神が溢れている。
ラストに唐突に流れるメロコアカバーの『TAKE ON ME』も含め、趣味が悪くてサイコゥ!!
ただ、そう言った諧謔とブラックユーモアが変な感じにネジくれて、妙なノリになっているのも否定はできないが笑。例えば、ラース・フォン・トリアーだとか、ポール・バーホーベンみたく、凄みのあるヘンテコ映画には行きついてない感じする