青豆

いまを生きるの青豆のレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.1
グッド・ウィル・ハンティングにしても、レナードの朝にしてもそうだけど、ロビン・ウィリアムズの先生役ってどうしてこんなにも絶大な安心感があるのだろう(何で死んでしまったの…)。

"死せる詩人の会"では真夜中に寮を抜け出し洞窟の中で、詩を発表したり、お菓子を食べたり、タバコを吸ったり、エッチな写真を見たり、楽器を演奏したりする…という最&高の活動をしている。
ニールは父との間にある軋轢、ノックスは恋愛、そしてトッドは自信のない自分との決別、に焦点が当てられているわけだけど、トッド(初々しいイーサン・ホークだ)に関してはもう少し深掘りしても良かったのでは、と少し残念に思う。自分が"いまを生きる"に当たり、気にしていることだからなおそう感じるのかもしれないけど。

そして詩というものは人の心を動かす美しいものだと、作中に出てくるそれらを耳にしながら改めて思った。
わたし自身、詩は久しく書いておらず瑞々しい感性はもう枯渇しつつあるよなあ…と遠い目をし頭の後ろで手を組んでいる。
けれど彼らのように、あるいはパターソンのように、日々の楽しみとしてまた詩を書いてみるのも悪くないかもしれないね。
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