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いまを生きるのaicruiseのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
5.0
学校では、教師の言うことが全て。部活でも顧問の指示には逆らえない。自分の主張を貫いて一歩でも背けば社会的謀反者のように吊し上げられる。大人の命令には抗えないという暗黙のルールに縛られてしまう。
そんな仕組みに嫌気がさしていた私には心の奥深くまでグサグサと突き刺さる内容だった。また、心のうちにとどめておきたい大切な言葉たちもたくさんあった。

多数派に所属して多くの人と同じように生きることは決して悪いことではない。実際ほとんどの人がそう。
ただ、もし周りに流されて、周囲の顔色を気にしてばかりで奥底にある本当の気持ちを押し殺しているとしたら、果たしてそのまま自分の人生を終えたいのか?私はそれでは後悔が残ると思った。
『君だけの歩き方を見つけろ 
自分だけの歩み 
自分だけの方角を
立派でも愚かでも構わん』
たとえ人と違う生き方でも、自分らしくいて良いんだと思わせてくれるようなあたたかい映画。


いつも周囲と比較してしまって焦りを感じている人や、叶えたい夢と現実との狭間で揺れ動いている人、漠然とした将来への悩み、先行き見えぬ不安に襲われている人にぜひ見てほしい。学生のうちに本作に出会えて本当に良かったと思う。
 父へ。この映画を勧めてくれてありがとう。
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