佳子

いまを生きるの佳子のレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.0
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284本目

初見は大学1年生。学校の図書館には、結構充実した視聴覚ブースがあり、かなりの作品が揃ってたので、出たくない講義の暇つぶしなんかによく見てた。その中の一本だったのだが、地味で退屈な映画だなと思った。当時は抑圧された学生達に自分を重ねて観ていたが、今見返してみると、圧倒的にロビンウィリアムズ演じる教師に感情移入してしまう。
初めての授業で、「人はみんな必ず死ぬ。だから、若者よ。今を生きるんだ。」と語る今の私よりも若いロビンウィリアムズ。
彼の生涯を思うと、もうここで泣いてしまいそうになる。

ニールの机に座り涙を流すシーン。

荷物をまとめ、教室を去るラストシーン。

ロビンウィリアムズという役者は、どうしてあんなに深く優しく哀しい眼をしているのだろう。

キャプテン、マイキャプテン。

名作と呼ばれるに相応しい作品です。
佳子

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