人生に刺さる感動の映画だった…と言いたいところでしたが、それだけでは収まらない難しいテーマだったと思います。
自分がつまらない人間だと認識してしまうが、校長やニールの父親の気持ちもわかってしまう。彼らの考えもエリートとして誇らしい人生を歩む近道でもあるから。本当の悪者は存在しない映画だと思う。
ニールが行った選択が表すように儚い冒険を知ってしまうには高校生の視野では早い気がした。私には理解できなかった。
自分の夢を追いかけることももちろん大事だが、それは本当に命より重いものなのか。自ら命を絶つことでどれほどみんなが悲しみ、影響を与えるのか、今を生きていく大前提としてそのことを冷静になって考えるだけの人間力がないと先生の授業は刺激が強すぎたのかもしれない。
そもそもその大前提を考えずに勉強や進学だけに集中する環境が間違えだったと思うけれども。
私が抱いた感想はどうやら少数派のようだ。自分の気持ちと向き合いながらいつか改めて見返していきたい。