「我が名はレギオン。我々は、大勢であるが故にーー」。
中盤、仙台が消滅してガメラも敗北してからの絶望感が半端じゃない。ガメラはゴジラと違ってSF・オカルト要素が強いので、子供達の願いで復活というのも納得のいく展開。
とにかくレギオンが気持ち悪い（褒めてる）。前作ギャオスと違い、感情が見えない描き方は見事。草体や繁殖、甲殻持ちの虫のようなデザインなど、種の繁殖を本能的に全うしてるように見受けられる。
今作もミニチュアが見事。また、砂をホース発射の水に見せるセンス、回転飛行した後にビルに緑の血を飛ばす負傷ガメラ、飛行速度のまま着地地滑りで火球を放つガメラ...。印象的なシーンや演出は数しれず。
前作からのストーリーの繋がり具合も、ニヤリと出来るレベルになってるのが良い。総じて、本当に完成度が高い。
