怪獣特撮のベストオブベストな大傑作。導入のドラマパート、レギオンの飛来から人々を襲うパニックホラー、自衛隊の活躍、報道番組の緊張感、大規模すぎるロケとエキストラの人数、精巧なミニチュアとアナログ撮影の合成、そしてガメラと大型レギオンの怪獣バトル、ありとあらゆる箇所が見どころの怪物映画でヤバく、超面白い。シン・ゴジラってゴジラ映画じゃなくてこのガメラの続編じゃないの？と思ってしまうくらい空気感に通じるものがある。
聖書の一節すら諳んじられる自衛隊の面々はストイックで頼もしく、危機に直面した際のリアルな判断力には説得力があり、それ故クライマックスでのガメラとの連携には胸が熱くなる名シーン。ヒロイン役の水野美紀はお飾りになることもなく最前線で駆け回っていたのも印象深い。人間パートの小ネタも随所に見られ、単なる怪獣映画に留まらない味わい深さ。娘が突然知らん男二人を部屋に上げたときの父親の心境たるは穏やかではいられなかったであろう（ここのシーンはゴジラ映画ではなかった味でめちゃくちゃ面白い）。
最終、大型レギオンとの決着から終劇までのスパッとした流れも大変気持ちが良い。いや〜〜〜いい映画を観た。最高。
