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ガメラ2 レギオン襲来のkaz666のレビュー・感想・評価

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
4.1
怪獣映画初期の良さを再現したオープニングからタイトルバックまでめちゃくちゃかっこいい。
前作同様、ガメラの登場シーンがかなり遅い。ただフリが長ければ長いほど、そのフリ幅は増幅されるので、ガメラ登場シーンは相当テンションが上がった。ガメラの飛翔シーン、ガメラの咆哮、ガメラの眼孔は前作を遥かに凌駕し、前作に足りなかった作品のブースト面においてかなり進化している。
今回のライバルは、レギオスという、これまためちゃくちゃかっこいい。デザインといい、赤い触手といい、光線発射のタメの部分に関してもセンスがすごい。
作品前半は、軍隊と、科学者がレギオス討伐のために、物理的法則でもって討伐の方法を試行錯誤する。
それが物理的であり、理路整然としていて、怪獣というフィクションをノンフィクションに近い存在にしてくれる。
前作を見ていないと今作は全然楽しめないが、ガメラが人間の敵となるか、味方となるのかどうかの部分が重要になってくる。
そのためには、レギオスを最大の害悪にしなければならない。
それは序盤からそうとう効いているし、その強大さもガメラとのデザインの比較で理解できる。
これは子供には一切楽しめないが、ぼくらのような大人、とにかく男の子はみんな大好きだろうな。
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