chiyo

渚の果てにこの愛をのchiyoのレビュー・感想・評価

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)
3.5
2023/5/13
旅行中に立ち寄ったドライブインで、その家の息子・ロッキーと間違えられたジョナス。母親だけが帰らない息子を想って倒錯しているならまだしも、彼女の友人や娘・ビリーもジョナスをロッキーと認識する不可解さ。明らかに嘘を吐かれているのに、何だかんだと居座ってしまうジョナスもジョナスである。が、母親はリタ・ヘイワース、妹はミムジー・ファーマーという布陣であれば仕方がないのかも。特に後者は、ショートカットが似合っていてとても可愛い。そんな彼女にすっかり魅了されるものの、さすがに徐々に不穏さを感じ取るジョナス。そして、ロッキーとビリーの近親相姦、母親の息子への強い執着心。と同時に、母親が娘を良く思っていないのは明らかで、迷いなく娘よりもジョナスを選んだことに恐怖を感じた。火山が近いのか、ごつごつとした黒い風景と海が印象的。
chiyo

chiyo