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手紙のMUのネタバレレビュー・内容・結末

手紙(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画だった。兄弟愛、自分のことをさておいて守りたいものって1人1人あると思うけど、その感じを上手く出している作品だった。愛ってものを感じたいときにぜひ、観てもらいたい。

両親のいない兄弟。兄は弟の学費や生活費のために大富豪の家にお金を盗みにいく。兄も仕事をしていたがヘルニアになり、お金も足りない状況だったからだ。
富豪の家で家主のお婆さんに見つかってしまい、お婆さんが包丁を持ち出し驚いて謝っている間に包丁の刃の向きが変わりお婆さんを結果、刺して殺してしまう。
そんな理由で兄は刑務所に入った。
殺人犯の弟、というレッテルを貼られて弟は1人で生きていく。そんな中で弟は幼馴染みとお笑いコンビを組んでデビューをして。そこそこ人気も出ても結局殺人犯の弟。いつも支えてくれた女性と結婚して子供も授かり、お笑い芸人も辞めて会社員になる。しかし普通の人だったらごく普通の幸せ、な生活が殺人犯の兄がいるということでことごとく小さな幸せさえも潰されていってしまう。しかしエンディングで脱帽。
兄の為に兄のいる刑務所で、お笑い復活ライブをするのである。弟のコントを1人、泣きながら見守る兄。
これが本当の兄弟愛っていうので号泣した。こういうことって世の中にたくさんあるんだろうなと思う。
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