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キッスで殺せ!のペインのレビュー・感想・評価

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)
3.5
ハワード・ホークスの『三つ数えろ』も然りなんだけれど、後続の作品に与えた影響や当時としての革新性は確かで、“偉大”なのはわかるんだけれど、今観ると正直…という部分が多かった。

この手のしっちゃかめっちゃかノワールは、鈴木清順『殺しの烙印』やジョン・ブアマン『殺しの分け前/ポイント・ブランク』、ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』やデヴィッド・リンチ『ロスト・ハイウェイ』、近年では『インヒアレント・ヴァイス』や『アンダー・ザ・シルバーレイク』等がどんどんアップグレードしヤバさを増してきているのでどうしてもそちらを先に見慣れてしまっているものからすると物足らなく感じる。

同じロバート・アルドリッチ監督作ならば、ストレートに熱く面白い後年の『北国の帝王』や『カリフォルニア・ドールズ』などの方が好き。ただ本作もあの畳み掛けるような爆発的ラストは圧倒された。
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