キッスで殺せ!の作品情報・感想・評価

「キッスで殺せ!」に投稿された感想・評価

1955年作品。DVDにて鑑賞。
山田宏一氏曰く「ハードボイルド映画のアバンギャルドともいうべき衝撃的な傑作」。

何回もみている作品なので、好きなところだけ、箇条書きします。

16. アヴァンタイトルの女が車を止めるところ。カッコいいの一言。多分、ロケ撮影と思われる。女優は、無名時代のクロリス・リーチマン。

15. オープニングクレジットが逆流する。以前にアテネで見たとき失笑が起こった。

14. 車にカメラ載せてそのまま撮っちゃうところ。この時代はほとんどスクリーンプロセスなので、珍しいっつうか、カッコいい。

13. 超コントラストの強いモノクロ撮影。

12. 暴力描写。ヘイズ・コードの影響で肝心な所はいつもフレーム外。何が行われているのかはハッキリしないので、逆に怖い。(特に最初の拷問シーン)

11. マイク・ハマーのキャラ。面倒臭くなるとすぐ暴力で解決する。

10. 初対面でいきなりチューする意味不明な女。女優はマリオン・カー。

9. ブスすぎるヴェルダ。女優は、マクシーン・クーパー。

8. 元オペラ歌手のオッサン。ハマーに口を割らされるとマズイので、睡眠薬を飲んで寝たフリ?するところ。

7. ショートカットで、たどたどしく喋る、明らかにアタマがおかしい女。女優はギャビー・ロジャース。

6. ロセッティのリメンバーミー。
曰く、「もし、次のバス停まで着かなかったら・・・。私を思い出して」忘れらんねえよ。

5. 顔がもうすでにシニカルな警部パット・チェンバース。

4. アルドリッチの乱暴すぎる演出。特に会話シーンのカット割りは、端的に言って変。また、カメラがやたらローアングルだったりしてユニーク。

3.「奥さんに黙れって言え」

2. ボクシングクラブのオーナーのくわえ楊枝。悪党役のジャック・イーラム。ジャック・ランバート。マフィア?のボス=ポール・スチュアート。ニヤつきすぎ。

1. 常にテンションマックスのギリシャ人整備工=ニック・デニス。

0. マンハッタン計画。ロスアラモス。トリニティ。(ここでも失笑する奴がいた)

何度観ても、脇役の隅々までいいキャラが湧いて出てくる映画。
ストーリーもかなり面白いです。
【クライマックスは『ツイン・ピークス』のよう…】
女たらしな私立探偵とマブイ女達が織り成すフィルム・ノワール。基本この作品に登場する人物たちには善意や正義などはない。「事」の発端となる女が重要なもの(無形・有形かも不明)を持ったまま殺されてしまうけれども、私立探偵のマイクにとっては女が殺された理由とその重要なものにしか興味がないように見える。欲望に忠実なのだ。彼を取り巻く女たちも、やたら彼にキスをして、自身の欲望を叶える。どんだけマイクはモテるんだよ。私が見てきたフィルム・ノワールだと、悪女は一人っていうパターンが多かったけれども、この作品は悪女だらけ。しかも発端となる女は冒頭あっさりと死んでしまうし。女によって人生を狂わされるマイクも見ものだけれども、彼は根っからのプレイボーイだからあまり同情はしない。ただ女と共に情報が途絶えた重要なものが一体何なのかは気になって最後まで見てしまう。そして、最後はまさかの『ツイン・ピークス』(最新シリーズ)的な締め方で唖然とした。デヴィッド・リンチはまさかこの作品からあのガソリンスタンドの構想を思いついたのかしら…
すなが

すながの感想・評価

3.6
階段の映画だった。

でもラストはびっくりした。。そっちがテーマだったのかと。
アルドリッチなだけあって暴力描写はマジで過激。50年代でこれはイカレてる。
中盤ほとんどお眠りしてたので要再見。
10年ぶりくらいに見たけど、やはり最初と最後が爆裂に良い。

お話の進行としては退屈なのに、なぜかずっと気になって見てしまう映画。

しかしアルドリッチの映画は「つなぎ間違い」が異様なまでに多い。人物の姿勢や位置関係がおかしいモンタージュが1作品に10個くらいある気がする。
シネマヴェーラの『キッスで殺せ』with蓮實重彦に行った。映画は初めて見たが、話がまったく理解できなかった。一体僕は何を見たんだろう。
トークでは下ネタを威勢よくぶっ込んでくるあたり、ハスミン元気だなーみたいな。まさか蓮實重彦と一緒にyoutubeを見るとは。「わたくし、そのとき勃起いたしました」
Miver2

Miver2の感想・評価

3.0
最初の展開はとても面白くて、オープニングロールの出方がかっこ良くて、車の整備工のおじさん良い味出してたけど、物語が謎のままで何処に軸足を置いて観れば良いのか分からず困惑する結果に。
でも何回かあった海のシーンがとても良かったし、殴り合う場面での音楽の使い方と共鳴ぶりとかは良かった。

途中、あの少し斜めった感じでのカット割り、あと長い階段がある場面でのその構図がとても印象的だった。
そして後半でのビンタする所とか、お札を出しての駆け引きだとか、後半結構笑える場面があったのは面白かったな。

物語を観ていてとても好みな所もあるし、印象的な所もある。
理屈では分かるけど、心がそこまで揺さぶられる事はなかったので、そこは合わなかったから残念。

でもずっと観てみたかった映画が映画館で観れた事を嬉しく思えた上映でもあったので、こういう機会が出来て良かったです。
tokio

tokioの感想・評価

4.1
Rec.
❶18.09.24,シネマヴェーラ渋谷/「ハリウッド映画史講義特集」へのプレリュード ロバート・アルドリッチの世界(トーク付上映:蓮實重彦)
紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2018.9.24 シネマヴェーラ渋谷(蓮實重彦トークショー)

ハスミンは『ヴェラクルス』『攻撃』『何がジェーンに起ったか?』が嫌いで、特に『ヴェラクルス』は憎悪を催すレベルで嫌いらしい
蓮實重彥がトークショーで「勃起いたしました」「ほとんどこれは勃起ものであるわけですね」と言っていて、愉快で楽しい気持ちになれた
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