ペインさんの映画レビュー・感想・評価

ペイン

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映画(1150)
ドラマ(1)

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.5

この監督、小津安二郎とかエドワード・ヤンの映画が好きそう。

繰り返される日常の中でふと心が動く瞬間、人が人を好きになること、少しだけ相手を長く見つめてしまうこと…

そういった些細な感情を丁寧にすく
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アス(2019年製作の映画)

4.5

これ、めちゃくちゃ好きです。「ゲット・アウト」以上に更に広く深い射程を持った作品だと思います。

「イットフォローズ」の撮影監督マイケル・ジオラキスによるシンメトリカルでグラフィカルな美しいアート映画
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.0

あの「ピラニア3D」の名匠アレクサンドル・アジャ監督最新作で、サム・ライミが製作と聞けば映画ファンとしては期待せざるを得ません。

久々に俺たちのアジャが帰ってきたか?と思ったのですが…あのウィットに
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

少しマンネリ化してきた感はあるし、キアヌの体はますます重くなってきている気はするが、キアヌのアクション映画オタぶりを拝見できるという意味においてはこれからも続編が出たら観たいと思う。

馬に乗りながら
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

4.0

コロナの影響で濱口竜介監督がVimeoで無料公開している短編。

たしかに濱口監督が言っていたように率直に言って家族で楽しむような類の映画ではない(特に冒頭)。

AVのモザイク業を生業としている人を
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夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)

4.0

“愛の無い人生など、何の値打ちがあって?”

ベルイマン唯一の異色セックスコメディ。

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

5.0

ポン・ジュノやアリ・アスターなど今をときめく監督たちからも絶賛される黒沢清の大傑作。

家族映画としても私は日本映画屈指の1本だと思います。

家族の不和、崩壊、そして再生。

冒頭ど頭の風に揺れるカ
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曼陀羅(1971年製作の映画)

3.5

“仏教徒三部作”第二弾。

前作「無常」は白黒映画ならではの良さ、醍醐味がこれでもかと凝縮された1作だったが、本作は大部分がカラーになっておりそのぶんかなりチープさを感じてしまった。部分的な白黒シーン
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無常(1970年製作の映画)

4.5

「ウルトラマン」を手掛けた実相寺昭雄監督のデビュー作にして“仏教徒三部作”の第一弾。ATG配給。

カメラワークから何から何まで“クセ”の塊でもう少し見易くしてくれても…という気はしなくもないが、味わ
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夏の嵐(1954年製作の映画)

5.0

溝口の「残菊物語」、吉田喜重の「秋津温泉」、そして本作ヴィスコンティの「夏の嵐」…

最近は美しいメロドラマに魅了されまくっています。

まず冒頭のオペラハウスでのシーンから呆気にとられる。ガチもんの
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食べる女(2018年製作の映画)

3.5

広瀬アリス演じる「安くて、早くて、簡単」な自称“ひき肉料理みたいな女”ことあかりが、めちゃくちゃチャーミング。広瀬アリスのベストアクトだとすら思った。

沢尻エリカとユースケ・サンタマリアの絡みもなか
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炎上(1958年製作の映画)

4.0

市川雷蔵版「ジョーカー」

モノクロームフェチとしては宮川一夫(※「雨月物語」や「羅生門」の撮影監督)の撮影はやはりたまらない…傑作。

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

2.5

ポスターの印象からもっとポップでキュートでお洒落なものかと思いきや、相当に暗い内容。というか辛気くさい。

全体的にメリハリがなく、画も弱いので垢抜けない退屈な作品。

ただ最後に少女クリスティーンが
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怪談(1965年製作の映画)

4.0

マーティン・スコセッシやニコラス・W・レフンなど世界中の有名監督に影響を与えた日本のキング・オブ・怪談映画。

画力だけで押し切りましたー!という感じの映画ではあるが、本当に全編画力が凄いことになって
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港を離れる小舟(1895年製作の映画)

-

ホン・サンスのオールタイムベストらしい1分にも満たないリュミエール作品。

ただ小舟が港から離れていく様を追った記録。

裸のランチ(1991年製作の映画)

2.5

クローネンバーグなら「ヴィデオドローム」や「クラッシュ」の方が断然好き。

ウィリアム・テルごっこ、劇薬ブラック・ミート、怪物マグワンプ…めちゃくちゃなワードは沢山出てくるし、世界観はぶっ飛んでいるに
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セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

5.0

“コーチと選手の異常な関係”

この映画にキューブリックの映画風に別のタイトルをつけるとしたら…

「コーチの異常な愛情 または私は如何にして男になるのを諦めて 女になったか」でしょうか。

一体なん
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渇き(2009年製作の映画)

4.0

ソン・ガンホ×パク・チャヌクという世界に誇る韓国屈指の名優名監督によるコラボ第3弾。(※「親切なクムジャさん」にもガンホは友情出演しているので正式には4回目)

「オールドボーイ」のようなストレートに
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エロス+虐殺(1970年製作の映画)

5.0

吉田喜重監督祭り第2弾!

美しいメロドラマ「秋津温泉」とは180度毛色の違うアナーキーな作品だが圧倒的完成度。

かなり好き嫌い別れるとは思いますが、少なくとも私は3時間半一瞬たりとも退屈しない至福
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秋津温泉(1962年製作の映画)

5.0

初めての吉田喜重作品。

ヤバい!めちゃくちゃ良い。
この時代の邦画がどれもこれも良すぎて、コロナの影響も相まって、ますます新作離れが加速する…

岡田茉莉子さん…若尾文子を初めて観たときに近い衝撃。
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太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)

3.5

アラン・ドロンとモニカ・ヴィッティだからこそ成立した1本。

この二人の組み合わせは流石にズルすぎる。眼福極まりない。

アントニオーニ監督だからやっぱり好きだけれど、ただちょっといくらなんでも今回は
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

デヴィッド・リンチ…彼の作品を観たのはかなり久々で本作は初めて観ましたが…

改めて最高の映画作家だなと感じました。まだ映画を撮って欲しい。

私の周りのリンチファンは割りと本作こそがリンチの真骨頂!
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犬の生活(1918年製作の映画)

3.5

チャップリン×犬という組み合わせの可愛らしさと相性たるや…

街の生活、下層生活、貧困、飢え、堕落、搾取など…後のチャップリン映画にも通呈するテーマ、型が確立した初期チャップリンの集大成であり、舐めら
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第七の封印(1956年製作の映画)

5.0

ウディ・アレン 監督が最も影響を受けた作品と公言するイングマール・ベルイマン 監督による名作。

私のオールタイムベストテンには常にと言ってよいほどベルイマン監督の『仮面/ペルソナ』が入っています。な
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ウンベルトD(1951年製作の映画)

4.5

名作『自転車泥棒』と並び称されるヴィトリオ・デ・シーカ監督によるイタリタネオレアリズモ映画の極致的な1作。

黒澤の『生きる』が少し頭をよぎりましたが、また違った味わい。

映画なんだから少しくらい救
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他人の顔(1966年製作の映画)

5.0

す、凄すぎる…

先日『砂の女』を観てオールタイムベスト級に度肝を抜かれたのも束の間…

原作・安部公房×監督・勅使河原宏のコンビは音楽界で言うところのレノン×マッカートニーに匹敵する無敵コンビなので
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神々の深き欲望(1968年製作の映画)

3.0

『ミッドサマー』元ネタ②

『ミッドサマー』感が『楢山節孝』以上に強い。

今村作品では初のカラー作品で、赤土や太陽の暑さを描くために、赤味のあるアグファ社のカラーフィルムを使用しているからか、とにか
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愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

4.0

『グリーンブック』もたいへん良い映画だとは思いましたが、ファレリー兄弟監督といえばやはりこうしたナンセンスコメディでしょう。

グウィネス・パルトロウは巨漢になっても可愛いとか、色々突っ込みどころはあ
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

流石に『パプリカ』『パーフェクトブルー』を初めて観た時のクラックラさせられるような感覚や、カルトな衝撃はなかったが普通に面白くて泣く。

終盤のカーアクションシーンにはハッとさせられた。今敏作品入門編
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アメリカの影(1959年製作の映画)

4.0

ゴダール『勝手にしやがれ』、ベルトルッチ『殺し』、そして本作に同じ匂いを感じた。(奇しくも3作ともデビュー作であり公開時期がかなり近い)

オブラートに包まれた差別意識。チャールズ・ミンガスによる心地
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

5.0

これが『ショーシャンクの空に』の元ネタか…本当に凄まじい名作。

決して阻害されることのない崇高なる魂、不屈の精神。アメリカンニューシネマの真髄。

やっぱり自分の人生はこうした映画に救われていく…
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.0

西川美和監督のオールタイムベスト映画であり、そんな彼女の師匠でもある是枝裕和監督も多大な影響を受けたと公言する1本。

なんというか全方位的に“正しい”映画。
私なんぞが褒めなくても皆が褒める作品でし
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

4.0

昨年の劇場未公開DVDスルー作品だが、WOWOW映画工房で紹介されていたので鑑賞。

両手を挙げて傑作!とは言えない部分もあるが、未公開にするには実に勿体ないチャーミングな良作で、思いの外グッときてし
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砂の女(1964年製作の映画)

5.0

ゴダールやスコセッシをはじめ世界中の映画人を熱狂させた勅使河原宏監督作。

私的にも『雨月物語』なんかと並んで邦画史上最強傑作なんじゃないかと思う。

“砂”や“やかん”といった頻繁に出てくるアイテム
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

たしかに観客に“想像させること”を最優先に、緻密に計算されたワンシチュエーションスリラー映画としてはそれなりに楽しめたし、普通にオススメかと言われればオススメはするけれど、正直いくらなんでも低予算ワン>>続きを読む

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

4.0

ロメール監督同様にこのド変態ジジイめ~と思わされた、これまたパトリス・ルコント監督による傑作フランス映画。

主人公ハゲ散らかしてますけど実年齢はかなり若いと思われます。なんていうか若ハゲってジジイよ
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