ヨウ

TAKESHIS’のヨウのレビュー・感想・評価

TAKESHIS’(2005年製作の映画)
4.2
これはたけし映画のダークフォース。評価低いから全く期待しないで観たのに北野武TOP10に君臨するくらいハマった。現実、幻想、暴力、諧謔、悲哀etc たけしらしい作家性の限りを尽くしたピースの連結。メビウスの輪的なストーリーが露わになり気づいた時には驚嘆が止まらない。入れ子構造やコメディ要素は『3-4x10月』『みんな〜やってるか!』、暴力・銃撃描写は『BROTHER 』『その男、凶暴につき』、キタノブルー・車・マシンガンは『ソナチネ』、垣間見える悲しみは『HANA-BI』、タップダンスは『座頭市』などなど。要するに監督独自の旨味が仰山詰まってるってこと。ファンとして作品を追ってきたからこそ分かる気づきがあって個人的には思い入れのある一本となった。
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