Jeffrey

悪魔の受胎のJeffreyのレビュー・感想・評価

悪魔の受胎(1979年製作の映画)
2.5
「悪魔の受胎」


本作は1981年にイギリスで制作されたSFホラー映画で、ノーマン・J・ウォーレンが監督を務めた本作が、なんとまさかの国内でBD化され、キングレコードから最終盤が発売され購入してこちらは初鑑賞したがとんでもない映画である。日本では公開されて後にゴールデン洋画劇場で地上波もされたそうだ。主演の1人にジュディ・ギーソンがいるのに驚いた。本作は四日間で描き終えた脚本らしく、夫妻のSFへの偏愛が観て取れる一本である。それと電子サウンドが不気味に彩られている。この作品を世界各国で上映したらバッシングを受けたそうだ。特に女性評論家は酷評したそうだ。まぁ、無理も無いが、いつだってホラー映画は賛否がある。特にこれは生理的嫌悪が増す作品であるし、トラウマになる様なモチーフ感がある。てか2012年の「プロメテウス」の中身と似てると思うのだが…。

さて、物語は惑星探査に訪れた調査隊。調査隊はエイリアンの襲撃を受ける。女性隊員のサンディはエイリアンに拉致され、エイリアンに犯される。エイリアンの胎児を身ごもったサンディはエイリアンに操られるかのように凶暴化し、基地な隊員たちを1人2人と虐殺していく…と簡単に説明するとこんな感じで、UKホラーの異端児ウォーレン監督のトラウマカルトホラーとして人気が高く、数々のトラッシュ・ホラーを生み出したうちの1本である。本作は「エイリアン」のヒットで生まれた低予算SFホラーで、日本ではスプラッター映画の最高峰「死霊のはらわた」と同時上映で公開され、「死霊のはらわた」目当てで劇場に行き、逆にこの作品がトラウマになった人が続出続出したカルト作品として知られている。

いゃ〜、キモすぎる。いつの時代も風変わりな作品はあるが、これはまた別格である。宇宙の未確認生物的悪魔、いわゆるエイリアンが女を犯すんだからヤバすぎるだろう…この企画。んで異形の赤子がドバッと出てくるんだから滑稽である。実際に遠い惑星でこんな事が行われているのかもしれない…なーんて事も妄想しながら途中まで観ていた。実は民間説話がある様で、蛇や蛙の卵を呑み込んだ女が体内で成長した生物に七転八倒…と言う。
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