就活シーズン到来!ということで。
就活生のみなさん、そして就活を控えてるみなさん!
志望理由や学生時代頑張った事も大切ですが、
「あなたはどんな人間ですか?」
面接ではきっとこの質問にも答えられるようにしておくべきですね!
...そして残念ながら企業様からのお祈りメールが止まないあなた、本作のアニーのようにナニー(ベビーシッター)をやってみるのも手かもしれません!
大学で人類学的を専攻していたアニー(スカーレット・ヨハンソン)は就活で大企業を受けるも、面接で冒頭の質問に答えられず撃沈。
NYの公園で事故に遭いそうになったグレイヤー(未就学児)を助けた事で彼の超セレブ母親ミセスX(ローラ・リニー)と出会い、アニーの名をナニーと聞き間違えた彼女の一方的な申し出によりアニーはグレイヤーのナニーを引き受けることになる。
わんぱくグレイヤーとミセスXからのハードルの高い要求に悪戦苦闘しながらも次第に仕事をこなしていく。
グレイヤーに限らず、子供(と美女とイケメン)の
「どこにも行かないで。」「だいすきだよ。」は、
間違いなくキラーフレーズだ。
仕事を辞めたい頃には心を開いてくれたグレイヤーがいると思うと辞められない。
『メリーポピンズ』を彷彿とさせるアニーが傘で空を飛ぶシーンや、X家と同じ高級マンションに住むハーバード大ハイスペックイケメンのクリエヴァ(クリス・エヴァンス)との恋模様もありますが、ラブコメじゃないんです!
家族のために他国から出稼ぎにきたナニーたちと、子供が母親を必要とする時期に子育てをナニーに丸投げし、自分はエステにランチ、ショッピング、セミナー、パーティーに興じる上流階級マザーというアメリカの格差社会について織り交ぜながら、彼女たちもまた夫に浮気されるという、チクリとした風刺の効いた社会派作品だった。
邦題に的外れ感を抱いてしまうのは、きっとアニーがクマ(実態はナニーカメラ)に向かって言い放った事はキレると言うより正論でしかないからだろう。
『her 世界でひとつの彼女』なんか、声だけでもセクシーなスカヨハだが、本作では黒髮でヘルシーさの方が際立った印象だった。
来年公開の『アベンジャーズ』、『アイル・オブウーマン・ドッグス』が待ち遠しい!