6世紀イタリアに攻め込んだランゴバルド人とのゲリラ戦を描くイタリア産怪力史劇。
ランゴバルド人のヴェロナ襲撃で父を亡くしたエミリアーノは、仲間とともに森に潜伏し敵への奇襲を繰り返すが、罠にかかった敵武将の娘を助け、という話。
蛮族に対する我らがヒーローは何故か毛皮、獣のマスクを被り、手にも鋭い爪がついた扮装で蛮族どもを打倒し恐怖に陥れる寸法。どっちが蛮族かな？あんたのとこの文化じゃないだろその扮装。中盤からせっかくの変装をやめてしまうのが残念だが。やたらとワイルドな雰囲気のある映画。
マーク・フォレスト主演「マチステ」、エド・フューリー主演ウルサス物第一作を監督したカルロ・カンポカリアーニの大雑把な演出はここでも健在。決めるときは決めるのでなかなか面白い。展開もさっさと進む。ちょっと箱庭的にスケールが小さいけれど、イタリア産怪力史劇の魅力は充分ある。
色気過多の敵武将の娘との恋は肉体派な二人の純情ロマンス。武骨な主人公がきっぱり別れを告げるのが良ろしい。まあそこで終わらないけど。
主演は我らがイタリア産怪力史劇の雄スティーヴ・リーヴス。髭面で毛皮を纏い棍棒で敵を殴り倒す様がワイルド。敵地に乗り込んでの拷問に近い力比べでマッスルをアピール素敵。相手役チェロ・アロンソのお色気故かリーヴスもいつもより色気がある。
ブルース・キャボットも出稼ぎしてるんだけど見逃してしまった。

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