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ブレードランナーのsatoのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.0
どこか退廃的な街並が構築された世界観の上に、人工生物たちの命の価値を問うテーマ性がはっきりしてた作品だった。「○本でじゅうぶんですよ」ってこれが元ネタだったんだ…。
香港を元にした、ネオンが煌びやかに光ってる街頭は既視感を感じさせつつ、近未来的に仕上がってたと思う。更に衣装は現代でも着れるような服を使っているけど配色や組み合わせがどこか派手だったし、そういった見慣れているものの違和感が、陸続きの少し先の未来の世界を作り上げていた気がする。
そしてレプリカント達の人間と大差ない姿は、原作の根本的なテーマ性をしっかり尊重して伝えられてたと思う。全員身体能力が高かったりするけど、感情豊かだったり死を恐れる所は生身の人間とほぼ変わらずに表してた所が印象的だった。
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