がくさん

ブレードランナーのがくさんのネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー(1982年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

文句なしに傑作です
小さい頃に観た時はなんとなく話を掴めた程度でしたがこの年になって観直してあまりの世界観に圧倒されました

なんといっても世界観の作り込みが抜群です
今まで観てきた映画の中でもダントツです
エセ日本を彷彿させる街並み、看板、街を行き交う人々の言語や衣装、近未来的建造物
何をとっても近年の映画に遜色ないクオリティです

この世界では技術は革新的なのですが世界観はどこか退廃的
劇中通してジメッとした雰囲気も良い味だしてますね

ハリソン・フォード演じるテッカードも全然弱い
良い意味でハリソン・フォードのイメージを壊してます
インディ・ジョーンズ然りハン・ソロ然りどうしてもハリソン・フォードって強いイメージあるんですがテッカードは毎回命からがらな所が良いです
泥臭い戦いに緊張しっぱなし

レーチェル役のショーン・ヤングすごく綺麗
終始見惚れてしまう美貌でした

物語の内容もさることながらメッセージ性が濃厚です
一つの映画の中に人種差別や2045年問題、環境問題などが濃密に描かれています
自分はどこか女性差別的な匂いも感じました(反対にレーチェルに関しては女性の力強さのようなものも感じましたが)
とにかく観終わったあと一考させられるような内容です

最後のロイのセリフはかなり切ないです
不気味な敵だった分、その背景にある苦悩は重かったです
人間のエゴが産み出したやるせない想いを独白するシーンは観終わったあとズシっときます

ラストも渋い
続かなくて良いんだけど続きが気になる
そんなエンディングが最高でした

プロメテウスではがっかりでしたがリドリー・スコットやっぱりすごい!と思わしめる名作中の名作です
もっと沢山の人に観てもらいたいです
是非ご覧あれ
がくさん

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