2049に備え、2回目観た。
タイレル博士が4年の寿命を設定されたロイに、お前は優れて輝ける存在だから命が短いのだ、みたいな事を語る、これはレプリカントの創造者で奴隷主たる人間の欺瞞だ。
しかし、最期にデッカードに自ら見てきた遥か宇宙の光景を語るロイの姿はどこか神々しく、まさしく短い生で人間では到達し得ない高みに達した存在なのだな、と思われた。
ロイにまるで歯が立たぬ人間デッカードの姿がこの主客転倒をより感じさせるが、彼もまたレプリカントではないのかと思わせるので複雑。彼はどっちで、ロイの言葉を受け取った後、ここからどう生きたのか。
ってことで続編へのムードを高めたのであった…？
あと改めて見ると結構言葉少なな映画だなと思ったり、被造物が創造主に延命を求めて宇宙を渡るってのはこないだ観た『プロメテウス』と一緒だな、と思ったり。
