ジョン・レノンが暗殺された日。古尾谷雅人が思い出すのはヒッピー時代の若き日の出来事、島で起きた連続殺人事件とそこで出会った鹿賀丈史演じる金田一耕助。
金田一映画の主題歌をビートルズの「レット・イット・ビー」にしたりと、話題的な面では十二分ながら肝心の回想部分で繰り広げられる事件がなんだか間延びし、岩下志麻、岸本加世子がそれぞれ双子の母娘を演じての事件の真相も島を治める長がたとえ佐分利信でも支えられぬほどに弱い。
篠田正浩監督、話題づくりや書く随筆、語りなどはおもしろいんだけど、印象として肝心の作品自体がどうも弱いんだよな…。
なお、呑みながら観出したらわずか十分足らずで寝落ちして、さらに誤ってメガネを壊す。この映画がもっと面白ければメガネを壊すこともなかったかと逆恨み中(爆)。