ひさや

レナードの朝のひさやのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
5.0
よくぞこんな圧巻の名作を鑑賞していなかったことが情けない。

1人の医者の努力により一切の人間味を失ってしまっていた患者に奇跡が起きますが、その奇跡も一夏で終わってしまいます…

中盤に患者がみんな笑顔で喜び、家族などと再会を楽しんでいる微笑ましい描写をみると、残りの時間早く終われ!早く!と思ってなりませんでした。

薬の効果も虚しく、患者が以前の状態に戻ってからの一連シーンは本当に切なさが残ります。涙

普通に日常を生きている自分たちは、
【仕事・楽しみ・友情・家族】が当たり前のように手に入ってしまっているから恐らく生きる喜びを忘れているのでしょう。

自分は平凡な毎日をただぼんやり過ごしがちですが、
患者たちは限られた時間の中で毎日をその数千、数万倍全力で生きる。

患者は見習うべき本当の生き方を知っています。
ひさや

ひさや