EnoTaka

レナードの朝のEnoTakaのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.3
すごくいい話で、感動した。医者の役を演じているロビンウィリアムズが、今まで誰も気付かなかったことに少しずつ気付いていき、患者の症状の特徴や規則性があることを発見していく姿はとても見応えがあった。患者さんと毎日真摯に向き合って、絶対にこの病気を治すという医者の強い思いに胸をうたれた。映画序盤から中盤あたりまでは割といいテンポでストーリーが進んでいき、新薬の開発が着々と進んでいったのでこのままいい感じで終わるのかなぁって思っていたが、実際は違っていた。すごく悲しくて残酷な現実を突きつけられ、観ててつらいものがあった。しかしそれでも、医療は確実に一歩前進した。だからつらくて悲しい終わり方でもあり、次に生かされるような未来に道を残した終わり方でもあった。ロバートデニーロの病人の演技は本当にすごかった。ある1人の医者が患者1人1人と向き合い、新薬の開発に励み病気を治そうとした実話に基づく物語であった。本当に素晴らしい映画だった。
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