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テラビシアにかける橋のmanamiのレビュー・感想・評価

テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)
5.0
本当に本当に大好きな映画。
切ないのに観た後爽やかな気持ちになります。毎日のストレス社会に心が荒みきってる大人の人にこそ観てほしい映画。笑


主人公は女兄妹ばかりの貧しい家庭で育った男の子ジェス。

自分に無関心にみえる親。
靴も買ってもらえない貧しさ。
毎日のスクールバス。
いじめっこと憧れの先生。
かわり映えのない田舎町。
ジェスは自分の現状とそれを自分では変えられない現実に嫌気がさしていました。

そんな時に隣の家にとつぜん越してきた女の子レスリー。
なんの変化もない田舎では彼女は不思議で個性的で異質。

でもジェスにとったら彼女はきらきら輝いて見えただろうし、まるで心の荒みや重みを洗い流してくれる女神か天使のようなそんな存在に思えたのかなって。
2人が「テラビシア」を通じて自然に友達になっていく過程が丁寧。子供の心の変化がよく現れていて懐かしいような恥ずかしいような気持ちにさせられます。

目に見えることだけが真実じゃないよ。
目に見えないからって嘘じゃないんだよ。
物事を純粋な目でみれるレスリーはジェスに大事な事を教えてくれます。

その想いの行き先があのラスト…。
本当に心が洗われたような優しい気持ちになりました。

ストーリーの流れについて唐突なことをとやかく言うのは私はやぼだと思います。映画だもんこれ!笑
それくらい子供時代のあの気持ちを上手に繊細にあらわしているし、子役たちも役に最高にマッチしていて名演技。

とにかく!そんなやぼな事は言わず、現代に疲れやつれ心が荒みきった大人のみなさんに観てほしいそんな映画です。
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