なるほどこれはきつい。
都会で小説家として働くメイビスは、一通のメールから学生時代付き合っていた男に会うため故郷の田舎町に向かい、男との復縁のためひたすら孤軍奮闘する。
青春時代の思い出から抜け出せない彼女の姿が痛々しい。過去は学園のスターとして君臨していた彼女、しかし今はもう、その栄光にすがってるのは自分だけだと知る。同級生たちはそれぞれ家庭を持ち、それぞれにとっての幸せを掴んでいる。故郷に帰り、自身だけがこんなはずじゃ...という惨めな気持ちになる話というのが非常にいたたまれなかったです。
「明日きみがいない」でも思いましたが、アメリカも結構スクールカーストが根深くあるんですね。マットの闇さたるや。
また、故郷に戻った時の描き方とかうまい。バイパス沿いに新しい商業施設があって、なんとなくこの街も変わったなぁと思うあの感覚。あるあるですね。
最後の、メイビスとマットの妹との会話が好き。めっちゃ笑った。