ブラックユーモアホフマン

ロスト・イン・トランスレーションのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

3.5
フィルムで観られて良かったとは思うけど、大して面白くないな。

特に日本人からしたら日常的な風景だし、東京の街も少なくともこの映画で映されてるような分かりやすい場所はまだこの頃からそんなに変わってもいないからノスタルジーも生まれないし。恐らく外国人がこの映画を観て感じるエモさは我々は共有できない。

脚本がもっとちゃんと考えられてればな。まだ。しかし人間ドラマも何もないままぼやーっと終わる。最後2人がヨドバシの前ですることは、特に今の基準からするとナシ。アレがなければまだ良かったけど。
ゴルフシーンとか京都行くくだりとかの意味のなさも気になるし。2時間サスペンスかよ。

文字通りの観光映画。人物の背景はおやつに過ぎない。それを僕は映画だと思えない。

岩井俊二とか。特に『花とアリス』のあんまり本筋に関係ないシーンとかを思い出すような。どちらも新文芸坐で観たけど、客層も似てた。

【一番好きなシーン】
・病院の待合でばあちゃんと話すところ。後ろのおばさま二人がめっちゃ笑ってんのがいい。
・あとビル・マーレイとスカヨハはやっぱり歌が上手い。一緒にカラオケに行きたくはある。