なぜか今まで避けていたけどやっと鑑賞!
なんだろうこの悲しくて
切なくて、ほろ苦い感情は…
初めは日本をバカにしてるみたいな演出にちょっとイラっとしたけれど、
主人公たちが感じている孤独や言葉が通じないもどかしさ、空虚感は普遍的なもので
異国の地にいると誰でも感じるそんな感覚が
東京の街に象徴されているのかもしれないなと感じて納得しました。
にぎやかな東京の中にひそむ寂しさ。
みんな笑っているけどどこか表面でしかなく、心から相手を理解しようとしていないのがとても悲しい。
そんな中で出会い、互いの孤独を理解しあう存在になっていく2人が無機質な東京に対比してとても愛おしく映ります。
ビル・マーレイとスカーレットの演技が本当に最高で、ゆったりとした展開なのに全く退屈しなかった。
人と人とのつながりに対して深く掘り下げているこの作品。
人間関係に悩んだときや都会に住むのに疲れた時にみるとやさしく包んでくれる、そんな映画です。