B姐さん

切腹のB姐さんのレビュー・感想・評価

切腹(1962年製作の映画)
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「話を手短かにな」と言われているにもかかわらず仲代達矢の話が長いのはご愛嬌としても、中盤すぎて仲代達矢の真意がわかり、映画の主題が見えると一気に推進力が落ちる。
そして困ったことにその「主題」が主人公(仲代達矢)の台詞から“わざわざ”発せられ(橋本忍脚本はよくこれある)、大仰な芝居がかった演技にシラケることに。

シネスコをうまく活用してある、って言われているが私的にはあんまそうは感じない。OPクレジットで見られる、美術セットのシンメトリーには効果的に出ているかもしれないが、それ以外はまったくいいと思わなかった。加藤泰や岡本喜八と比べるとうむーとなる。

「時代劇の傑作で名作」らしいが、ぴんとこなくていつも困ったかんじになる。うむー。

@シネマヴェーラ渋谷(11/26/2015)35mm
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