切腹の作品情報・感想・評価

「切腹」に投稿された感想・評価

虚飾にまみれた武士道と修羅場をくぐり抜けた侍と平和に慣れた江戸の侍の対峙。
最初の赤備えの井伊直政の鎧の伏線が最後にききまくる
そして仲代達矢の名演。
素っ頓狂な態度もよく似合うし、悲哀と怒りを湛えた鬼気迫る眼は恐れ入る
腕交差したあの構えと「承ろう」は絶対に流行らせたい
smzu

smzuの感想・評価

3.8
求女の切腹シーンが残酷過ぎるがゆえに、求女のの帰りを待つ二人の場面が見るに耐えない。とても説得力のある素晴らしい脚本だと思った。形骸化した武士社会への抵抗でもあるが、残酷なものを見物したいという人間の心の闇も感じました
ニコ

ニコの感想・評価

4.5
小林正樹の代表作。日本国内よりも、むしろフランスをはじめとする海外で評価や人気が高い作品。
仲代達也と丹波哲郎の一騎打ちのシーンは、実際に“真剣”でやっているそうです。
螢

螢の感想・評価

4.2
あまりの凄さに圧倒された。
役者たちの重厚な演技がもたらす緊張感と緊迫感。
段階を追って次々と真実が明らかになっていく見事な構成。
仲代達矢演じる津雲半四郎が悲しみと後悔と怒りの感情をないまぜにして暴きたてた、武士道の虚飾と欺瞞。
そして、あまりに壮絶なラストと、全てを無に帰す無情の結び。

まるで自分がその場に居合わせたかのように、最初から最後まで固唾をのんで見守ってしまった。

一人の浪人が切腹の場所を求めて江戸のとある大名屋敷を訪れたことから始まる物語。
まさか、ここまで奥が深い物語だったとは。

これはあまり話してしまうと、魅力が半減してしまうと思うので、これ以上語らないことにします。
でもこれは本当に本当に観て欲しい。
演技も展開も構成も主題も映像も完璧に近い域だから。

津雲半四郎を演じた仲代達矢の鬼気迫る様が本当にすごいので、難しく考えずにそれだけを目的にしても十分どころか十二分に見る価値ありです。
(この作品は市川海老蔵主演でリメイクされたそうだけど、どれほど頑張って近づけても、あの仲代達矢の見事すぎる演技が前例にあっては、残念ながら霞むしかないと思う…)
仲代達也の眼力、死を見据え形式主義に陥った体制を丸裸にするような視線が印象的でした
ただ畳の上に腰を据えているだけなのに、この上ない存在感が発揮されている
カメラワークも秀逸、動きは少ないけれどどのカットも写真として成立するほどに洗練されている
傑作だと思います
独り言

独り言の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

静と動。滋味と娯楽。

驚くほど渋く格好良い復讐劇。
昔の日本映画、本当良い映画あったんだなぁ…。

あ、いや。
EGM

EGMの感想・評価

3.5
せっかくの節目なのでクラシカルな作品を、ということで、アカデミー作品賞を受賞した王道の作品をとも思いましたが、以前に「一命」を鑑賞して、オリジナルである今作に興味が湧いていたので、選ばせてもらいました。

リメイク作である「一命」と大筋は変わりありませんでしたが、緊張感は比べようがないほど今作が優っています。

愛娘と孫が病に苦しんでいるというのに、暮らしは困窮していて自分では何もしてやれない。最後の頼みの娘婿もみすみす無残に殺されてしまう。
命を賭して何かを訴える、若しくは復讐を果たすというよりも、悲しさや虚しさに狂人と化してしまったと思わせる仲代達也の鬼気迫る演技はさすがでした。

モノクロであったりカメラワークなど、現代の映画には見られない手法なのに、不思議と古さを感じませんでした。基本的には会話劇であることも関係あるのかもしれません。
無茶苦茶ですが、切腹を望む浪人と家老の会話だけで物語を見てみたくなりました。
Ryo

Ryoの感想・評価

4.8
まず我々がこの映画を観て最初に陥る罠は、悪い奴らの味方をしてしまう、ということです。
そして全てが明らかになった時、我々は自分の中にある、軽薄さに気付かされます。つまりそれは、行きずりの人間に対する安易な推測と基本的な敵対心です。
しかし本当に恐ろしいことは、それを認識しても、後戻りできない、つまり現実が様式に支配されてしまうということであって、それは自らが観客ではなく、物事の当事者になった時に相対する試練だと言えるでしょう。
そして観客の立場から言えることは、悪者を、悪者としてしか認識しないこともまた、その快感に囚われた偏った判断であるということで、それがこの映画の唯一の欠点だと言えます。
モノクロの映像、ミニマルな画面、台詞、動き、武満徹の音楽が織りなす超潔癖性は、とてもクールであると同時に、江戸時代からの日本独自のそれに加えて、アメリカの目の気配も感じ取ることができます。
YF

YFの感想・評価

4.0
日本の時代劇映画とか正直あまり進んでみようとは思わなかったけど、フィルマの平均が4以上というハイスコアなので、期待して見てみた。
感想としては、すごい映画を見てしまったな、また自分の好きな映画が増えてしまったなぁと。仲代さんをはじめ演者がすごいのは当然として、切腹のシーンとか殺陣のシーンとか1個1個がもの凄い迫力があってすごい。画面からオーラが漂ってくる感じって言ったらいいのかな…もちろん脚本もすごいよくできてるしね。仲代さんが単なる迷惑な浪人かと思ったら、実は裏にはすごい切ないストーリーがあったりしてね。
ラストはいかにも日本らしい事なかれ主義だな。
umd

umdの感想・評価

3.9
素晴らしいプロット
カメラワークや構図もかっこよかった

テンポが遅すぎてつらいところもあるけど、十分見ごたえがあった
>|