くうか

東京ゴッドファーザーズのくうかのネタバレレビュー・内容・結末

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

これまで『パプリカ』『千年女優』『PERFECT BLUE』『妄想代理人』の順で見てきた。
今敏監督作品に対して、陰鬱な雰囲気と独特な世界観を感じていた。

それらの作品と全く異なるあったかヒューマンドラマぽいポスターの『東京ゴッドファーザーズ』。

あらすじを見ても、登場人物たちがなんだか陽気な感じ。


なんだろう。
ヒューマンドラマというカテゴリではあるんだろうけど、やっぱり今敏監督の作るアニメって独特…。

完全にハッピーな雰囲気じゃなくて、不幸で陰鬱な場面をしっかり作っていくんだなぁ…。

車ぶっ壊れすぎワロエナイ(笑)
お墓のお供物掻っ攫うとことか、車ぶつかるとことか、素直に笑顔ほっこりになれないとこ多かった。

お父さん刺した経緯もエンジェルの件もふんわりしてて辛い…(再会素直に喜べない)!
飛び降りるまで思い詰めてる幸子も辛い!!
ストレートにほっこりさせてくれない今敏…!!!

猫いっぱいなシーンと、お札泣いてるシーン、好き。ED曲の第九アレンジ好き。

アニメ特有のありえない描写もコミカルに描いてて、辛いエピソードとの間で風邪引いちゃう。

いろんな登場人物たちが出てきて、それも美男美女だけじゃないのが良き。
今敏さんの絵は人の造形への愛を感じる。
くうか

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