ちゃーはん

東京ゴッドファーザーズのちゃーはんのレビュー・感想・評価

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
4.6
カラフルな生き方とは。
ホームレスが主人公の映画なんて、そうそうないなぁと思いながら観た。

今敏監督の最高傑作だろう。人間っていいな、と思えた映画。みんな、様々な事情を抱えて生きている。生きていく中で、抱えてしまう事情がある。

悪気は一切なかったのに、人を傷つけたり、人の道から外れてしまったり、人生は無慈悲なものだと思い知らされながらも、前を向いて生きていけば、喜びに出逢え、最良の友に出逢えたりする。

人は何かを守り抜こうとしたときに、持ち得る限りの力を発揮する。それが自分のため、とかではなくて。でも、結果的に自分のためにもなるんですけどね。

今敏監督が、アニメーションとしてこだわった東京の街の魅せ方や人物描写を含めて、最高にカラフルな作品でした。
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