クリスマス。忙しなく人々が行き交う表とは違う、時間がゆっくりすすむ東京の影。薄情で儚げな、でも暖かみある色合に包まれた街のなかで、ホームレスが人情と親切を以って赤ん坊の親を探すんだけど、主な登場人物全てに歴史があり、背景があり、今がある。そんな人と人との間の愛って、一度生まれたら断ち切るのが難しいよって。だから、みんな苦しむし、救われたりもする。愛の積み重ねが今なんだぜ。
そんな今持っているものを大切にしていると、案外いいことが起こるかも。そんな気持ちになる。
意外と最後のドタバタアクションが「急」となっていてよい。
2020.70