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ロボコンのアノのレビュー・感想・評価

ロボコン(2003年製作の映画)
4.5
基本的に被写体への距離感が抜群なので、ヌルっと良いショットが放り込まれていく快感がある。小栗旬のいる小屋の外でうろつく長澤まさみが窓を越えてお辞儀をするこの瞬間!大会前夜に作業中のメンバーを見つめる塚本高史withタバコを鈴木一真で反復させること。
試合模様といい浜辺での乱闘といい、とにかくさり気ないロングショットが強い。
大会が始まると連勝しても全く勝った気がしない内容という構成、「勝つことの他に何があるんですか」「悪いと思ったほうが良いんだろうな」「無理する」と短いセリフのキレも凄まじく。文句なしの傑作。
『人斬り与太 狂犬三兄弟』に匹敵するラーメン映画でもある。

しかしこれが映画デビュー作とは、長澤まさみは"持ってる"役者だ。
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