tristana

さよならコロンバスのtristanaのレビュー・感想・評価

さよならコロンバス(1969年製作の映画)
4.0
インテリマッチョの育ちすぎた自尊心を体現するリチャードベンジャミンが結婚式で(オレ以外の)俗物を眺める冷めた目線。無為な日常の気晴らしはセックスだが最も恐れているものは恋人の妊娠とゲイ。アリマッグローは兄の結婚式で父親の説教に号泣したり、就職して安定した収入を得るのが当然と考えるような平均的な女性として都合よく誇張されている。ペッサリーをわざと忘れたと難癖をつけて巧妙に別れを切り出すのを優しく包み込むようにアソシエイションが流れるラストまでイヤな気持ちには事欠かない。
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