tristana

夜の大捜査線/霧のストレンジャーのtristanaのレビュー・感想・評価

4.0
深夜のオフィスに棒高跳びで侵入する男。短距離走の経験を活かし逃走する粒揃いの私刑団と高層ビルからビルへリレー形式で電話が転送される麻薬組織の抗争に巻き込まれるポワチエ。息子の性教育が課題だが、うまく話が広がらずただ「性教育」というぼんやりしたワードだけが残る。ヘロインが強奪された家具会社で同時に部長が殺害される時系列の危うい捜査にビルの警報装置トリックが絡む複雑さ。犯行時間を測るため数人で走る実験、ロブスターからヘロインが出てくる展開。終盤にようやく現れるアレンガーフィールドはクリシュナの前で取っ組み合い。地上から工事現場を経て地下鉄に至りさらに地上へ戻る追跡。足元に落ちた作業員のガスバーナー、足首だけが燃える地味なスリル。主張の強すぎる音楽にうまく伝わらない話を聞く面白さ。
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