舞台は1942年、制作は1970年。
平日の渋谷の小さなシアターは、周りを見渡せば同時代に青春を送っていたであろう60〜70歳のシニア世代が客席を埋めている。彼らとともに、コンドームをドキドキ買うシーンを笑い、切ない初体験の場面に息をのむ、そういうノスタルジックな異空間。
デジタルリマスターとかで修復してないフィルム映像の、時代の空気感がすごくよかった。登場人物のファッションが80年前とは思えない。ふつうに渋谷のキャットストリート歩いてそうな感じで、なるほど若者にとっても、古き良きはトレンドの一つなんだと。
次は50年後に観たい。