ざわっち

127時間のざわっちのレビュー・感想・評価

127時間(2010年製作の映画)
3.8
今回は事前情報を得ないで観にいきましまつまった。
アクションなのか、ドキュメントなのか、、スタンスがわからないまま観ることにしました。

切り取り方、カメラワーク、演出。
高い次元で完成されてたので、期待も高まりました。
途中まで映像と音楽の組み合わせに微妙な違和感を最覚えたのだけど、それは最後のメッセージへの布石でした。

基本的にストーリーは凄いシンプルで、実話です。というのがなければなんてことはない。
閉鎖環境を舞台にした映画。ジャンルは違うが「キサラギ」や「エレベーター」「キューブ」「生きてこそ」のように一定条件下で話が進みます。

現実と希望とのギャップなどをセンス溢れる映像と音楽で表現している。あとは、俳優の演技力!素晴らしい。

孤独が好きといえども、人は人なしでは生きていけない。当たり前だと感じていたものが当たり前ではないと感じた時、生きることへの執着が芽生えます。希望や夢を捨てなければ、生きていれば、今の環境を変えていける。なぜならば、今、自分がいる環境こそが自分が作ったものだから、未来も自分で作っていける。

個人的にはもう少し、主人公アーロンに感情移入できるような演出にして欲しかった。そうする事で、もっと深みがでたと思う。「生きてこそ」のような生きることへの葛藤とか。

まあ、ストーリーがシンプルな分、メッセージもシンプルにしたんだと思います。
その分インパクトも大きくなってますから。

最後に監督がダニーボイルと知る。スラムドッグ$ミリオネアの人。日本で言うと「告白」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督のような印象でした。
個人的に中島監督がすきではないので、、なんなんですが、、。


なにはともあれ、最期のシーンは衝撃的でまともに画面を直視できませんでした。
好き嫌いは多少分かれるとおもいますが、なかなか良映画でした。
ざわっち

ざわっち