片腕マシンボーイ

怪異談 生きてゐる小平次の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)
2.7
あー!ヒロインの人って宮下順子さんやったんやぁ!マシンボーイってば「闇金リアルゲーム」や「農家の嫁は取り扱い注意!」のお年を召してからの宮下順子さんのがイメージ強くて、若き日の宮下順子さんには全く気づけへんかったわぁ!

役者、囃子方、囃子方の嫁、幼なじみの3人組、ところが役者は囃子方の嫁に惚れている、ついに囃子方に「お前の嫁を俺にくれ!」言うたらは囃子方ブチキレて役者を殺してしまったぞ!と、思いきや役者はその後も幾度となく囃子方の前に現れては「嫁をくれ、嫁をくれ、」、その度に囃子方ブチキレ役者を殺すを繰り返すんやが……、って話

怪談映画の巨匠中川信夫監督の遺作やそうやけども、マシンボーイがこれまで観た中川作品(「亡霊怪猫屋敷」「東海道四谷怪談」「地獄」)のような派手めのエンタメ作品ではなく、DV夫とそれでも寄り添う嫁と横恋慕する幼馴染っつ〜ジメジメした3人を追った歌舞伎風アート系怪談映画でして、何度殺しても愛の力で?蘇る和風ゾンビの熱情には畏れ入るが、DV夫とその嫁に関してはさっさと心中すれば良いのに…言うて鼻ホジるしかマシンボーイには出来んかったのよ

そうねぇ、ATG作品らしいからばこんなアート寄りの作品なんのは仕方ないが…
マシンボーイ的にはどうせならもっとたくさんの人達が宮下順子に恋をして次々ゾンビと化し、夫は宮下順子の手を引きひたすら逃げるも最終的にはゾンビの群れに飲み込まれ圧死、ゾンビ達は皆が皆宮下順子を我が手に抱きすくめようと引っ張り合い、やがて四肢がもげ内臓まで引きずり出されバラバラとなった宮下順子、かつての想い人の死体を残し次の恋を求め去っていくゾンビ達に美しい夕日を重ねるラスト!とか観たかったぞぉ!
う〜む、この情愛のすばらしさが理解出来んのはマシンボーイが命を賭けるような恋もした事がないお子ちゃまだからなんかなぁ?

とりあえずマシンボーイの中での中川信夫映画のナンバー1は「亡霊怪猫屋敷」で変わらず!マシンボーイってばいっちゃん最初にいっちゃん好みの作品観ちゃったんかなぁ?スンスン