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ブルゴーニュで会いましょうのodyssのレビュー・感想・評価

2.5
【フランス映画の不調ぶりが分かる】

原題は"PREMIERS CRUS"(第一級)で、フランスのブルゴーニュではワイン用ブドウ畑の格付けを示す用語らしい。

ブルゴーニュ地方のワイン造り農家を舞台とする家族物語。
この地に生まれたものの家業を継ぐのが嫌で、パリに出てワイン評論家として活動していた青年。
しかし実家が債務過多で畑が売りに出されそうになり、父にはこれを乗り切る気力も能力もないと判明したため、急遽実家に戻って自らワイン造りに・・・

主役の実家の隣りにもワイン造り農家があり、そこを含めた家族物語という面と、ワイン造りの実際を示すという面と、二つの面をもつ映画だが、どちらも中途半端。家族物語はご都合主義で脚本も浅いし、ワイン造りについてもさほど掘り下げがない。

フランス映画は、こんなことをやっていては米国映画どころかボリウッドにも差を付けられるばかりじゃないか? しっかりせよ!
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