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エヴァの匂いのtのレビュー・感想・評価

エヴァの匂い(1962年製作の映画)
3.8
鏡、ワイングラスからサングラスに至るまで鏡像の多用が現実離れした空気を生む。ロージー美学とジャンヌ・モローの気怠い色気が調和した魔力ある一本。
少々格好付け過ぎ感はあるが、レコードから流れるwillow weep for meと共に室内を動き回るジャンヌ・モローであったり、バーでの狂騒を高速モンタージュで処理する箇所は格好良いと言う他ない。
話としては女に勝手に身を堕としていくどうしようもない男の物語であり、そこまで面白いものではない。「できごと」でもそうだったがスタンリー・ベイカーの顔、振る舞いとことんいけ好かない。
ルグランのスコアは流石に良いが、もっと局所的に使う方が好み。
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