エヴァの匂いの作品情報・感想・評価

「エヴァの匂い」に投稿された感想・評価

「マドモアゼル」とどちらが恐ろしいかと思うかと思いますが、私はエヴァの方かと思います.図々しく分別無くても、堂々と男を破滅させていく姿は見事です.音楽がミシェル・ルグランなので、作品が美しい仕上がりです.ビリー・ホリデーのレコードも大変お洒落です.
ジャンヌ・モロー観たさに観た。ジョセフ・ロージー監督作品。
なんと、この映画での色気は物凄いではないか!
男を次々と破滅に追いやる悪魔のような魅力的な美女エヴァ。

映画は「男も女も全裸だったが、羞恥心は無かった」というドキッとするナレーションで始まる。
物語の舞台は、ヴェネチア。
エヴァなる女性(ジャンヌ・モロー)は、ヴェネチア社交界で派手な噂を振りまきながら、高価なドレス、宝石を身にまとって、女の色気を発散しまくっている。
彼女について分かっているのは、何人もの男たちが、彼女のために身を滅ぼしたということぐらい。
デビューしたての作家タイヴィアン(スタンリー・ベイカー)も、その男達の仲間入りしていく風景を描く。タイヴィアンはエヴァにぞっこんであり、金を注ぎ込んで、何とか自分のものにしようとするが……
といった展開。

ジャンヌ・モローの雨に濡れた姿が色っぽく、更に風呂にも入って、もう大変(笑)

「魔性の女」というのは、この映画の主人公エヴァのような女性を言うのではないだろうか。
goodbye

goodbyeの感想・評価

3.7
自由で奔放な悪女、しかしちらりと覗く孤独さがたまらない。しょうがない。
Sari

Sariの感想・評価

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2018.5.1 名演小劇場

今日は〝華麗なるフランス映画〟特集にて『エヴァの匂い』を鑑賞。
舞台はイタリアのヴェネチア。
言語がフランス語でなく英語なのが意外。
妖しい魅力で男達を破滅していくエヴァを演技力と存在感で演じるジャンヌ・モロー。
個人的にあまり好きな顔ではないし、ファム・ファタル役に匹敵する程セクシーとは思わないのだが、若さや美貌ではなく精神的なセクシーさがモローにはあると思う。
男からの求愛にも『しあわせにして欲しいけど、恋はしないで』と全く媚びる事なく〝一番大切なものはお金〟とキッパリした態度。
タバコをふかしまくるモローがひたすら格好良かった。あとミッシェル・ルグランの音楽が洒落てて良かった。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
こッ…これはッ…!!!死ぬまでに見れてよかった…ッ!!!これを見ずに死ななくてよかった…ッッッ!

ジャンヌモロー様ァ😭自分はまわりの俳優たちを霞ませてしまう程に存在感を持った女優が好きなのですが、ジャンヌモローもその一人です。そんなジャンヌモローの魅力をこれでもかと画面にぶちまけ続けていただいた最高の映画でした…!
ジャンヌモローといえば男を狂わす悪女役、自由奔放で掴み所のないペルシャ猫の様なイメージが私の中であるけれどこの映画ではまさに!ま!さ!に!そんなジャンヌモローが堪能できます(うっとり)序盤の長回し着替えシーンからもうヤバイな、この女から私たちは目が離せないヤバイな、と心を掴まれてしまいそこから主人公と同じく彼女を追いかけて追いかけて…振り回されます…!好きなものは「お金」お金がないなら私に近づかないで、とバッサリ切り捨てるモロー様…ァァ貢ぎたくなる…
そして!個人的に私はジャンヌモロー様のタバコを吸う姿がとてもセクシーで上品で好きなのですが、この映画では何度も!拝めます!!!くわえ煙草シーン、手に持って煙をくゆらせるシーン、あの気怠げな表情でタバコを吸う姿!あんな女になりテェよ…

挙げたらきりがないジャンヌモロー様の美しさ気怠さ色気、最後に1つ…!やっぱり彼女が声を上げて笑うと痺れるぜ…!ジャンヌモローが声を上げて笑うだけで映画ができるんじゃないか!?とまで思ったわ…!ヒィ!

ジョセフロージーは鏡がお好き
RinaYajima

RinaYajimaの感想・評価

4.5
ジャンヌ・モローの容姿がそんなに好きではないみたいで、入り込めないかと思ったけれど、これは自由奔放で小悪魔なキャラクターが良かった。
Willow weep for me 最高。
ちょっと眠気に負けながらも観た。
やっぱりロージーは面白い。
男女の距離感が異質。男は女の実体には近づけず、鏡に映る像と話すようだ。
浮気を目撃してショックのあまり駆け出した妻が、次の場面では棺桶に入っている編集もショッキング。
いつかもっかい観る。とにかくフランス映画の耐性が低くて困る!
ジャンヌ・モロー演じるエヴァに骨抜きにされるのは共感しつつも、あまりの男のヘタレ加減に呆れて観てた。そんな奴にショック、失望したフィアンセが自ら命を絶つのも、なんだかなぁとちょっと引いた。男の正体わかってよかったじゃない、別れちゃえって思ってたのに😔
まず全編英語とイタリアというロケーションに意外性があった
しかし個人的にはエヴァはまじのファムファタールという感じではなく、金銭、男への依存について執着がありつつもただ不安定なだけの気まぐれ、メンヘラという感じで魔性レベルは全然低い俗物に感じられたのでそこの魅力は薄かった
なので一方のタイヴィアンの方が真っ当な俗物としてグッときた
ラスト、部屋に忍び込んだときテイヴィアンがその顔の彫りの深さゆえ、眼窩が真っ暗になっていたのが良かった
個人的にジャンヌ・モローよりリザ・ガストーニの方が圧倒的に好みなので主人公の気持ちには全く乗れないのだが、それは置いといて。

あらゆるものを投げまくる破壊者(あんなに聴いてたビリー・ホリディのレコードまで!)が男の全てをブルドーザーのようになぎたおしていく。その破壊神に人類最初の女性の名が冠せられている理由はよくわかっていないのだが(最初と最後のモノローグが聖書の話だから完全に狙っているのだけど)、とにかく男はそんな悪女から離れることは出来ない。冒頭から幾度も現れる、カメラの横回転の動きはその場所から動けないままで右往左往する男の姿と連動している(起点を固定したまま移動するから横回転になる)。雨と共に侵入する女と水の街ヴェネツィアから逃げられない男の物語。その逃げられなさの根幹には過去からの逃れられなさが鎮座している。

殺したいほど憎いのに決して殺せない、何故なら彼女が死んだら男の存在が無になるから。ジャンヌ・モロー演じるエヴァの存在感はファム・ファタルというよりも『ダークナイト』のジョーカーを想起させる。金から逃れられない女は男のコインの裏側だ。常に何かに支配されている、鐘楼が常に上から見張っている。どうにかしたいのにどこにも逃げ道がない。一切の自由を失った者達を嘲笑うかのように、ルグランのジャジーでゴージャスな音楽はいつも以上に騒がしく響き渡る。この痛々しさは、笑いたいけど笑えない。

アフリカンパーカッションが鳴り響くバーのやり取りのぶつ切り編集具合はやっぱりかっこいいですね。