ムノウ

典子は、今のムノウのレビュー・感想・評価

典子は、今(1981年製作の映画)
3.6
サリドマイドの副作用で両腕のない状態で産まれた典子さん本人が出演した映画です(ドキュメンタリーではない)
薬害といえば真っ先にこれを思い浮かべる
障害を抱えた娘を見て悩む母親のシーンもありますが基本は典子さんの自然な明るさが全面に出ていて感動を狙った作品ではない事が印象深かった
両腕が無くても彼女は足で大体の事はできてしまう
器用に包丁でじゃがいもを剥くシーン、学校でのテストも鉛筆と消しゴムを使いこなし健常者と同じように生活しています
ただ、この子は1人で排泄ができるのか?という質問にお母さんが顔色を変えるシーンとその後2人で一緒に泣いてた場面が忘れられない
(足だけでは下着を脱ぐ事はできない)
2人が一緒に泣いていたシーンは恐らくあれだけだと思う
映画としての面白さは正直分からない
けれど記憶に残ることは間違いない
ムノウ

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