糸井重里…ではなくケヴィン・ベーコンが演じる会社員の父親が、暴力に染まり復讐鬼と化す若干ニューシネマ風のアクション映画。
監督は『ソウ』のジェームズ・ワン。予想以上に正攻法な作りで、人間のドス黒い面を描き切る。程々にB級映画感もあるのだが、暴走する糸井重里…ではなくベーコンの狂気じみた姿が印象的。
また、駐車場でのダイナミックな長回し映像も迫力があって良い。アクション映画ならではの旨味が生きている。７０年代のブロンソン主演作『狼よさらば』を忠実にリメイクしたとも言えるゼロ年代後半に於ける意欲作。
全体的に野郎向けではあるが、スカッとするB級・復讐モノの佳作。
