鍋山和弥

若草物語の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

若草物語(1949年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この『若草物語』も、『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』と違い、過去と、現在が、行き来しない、シンプルな作り。だが、内容を、見てると、前の『若草物語』とも違う。この『若草物語』の、『ジョー』と、前見た『若草物語』の『ジョー』は、また違う。前のは、御転婆娘で、あくまで女性。この作品の『ジョー』は、逞しいくらい、男らしい。ストーリーの内容も、全然違う。ここに関しては、見たら分かるで、いいと思う。『ローリー』も、前2つと、違って、病弱で、活発な4姉妹を、羨ましく、眺めている人物と、なっている。原作は、同じだが、3作品を見て、違いを楽しむのも、いいだろう。所で、『ジョー』は、一生、結婚しないと、誓っていたのに、なぜ、『ベア教授』と、結婚に、踏み切ったのか?ここでは、僕は、2つ、仮説を、立てている。まず、『ジョー』が、『ベア教授』を、愛している場合。その場合、なぜ、『ベア教授』を、愛するに、至ったのかの、仮説が、必要だ。なぜ、『ローリー』ではなく、『ベア教授』なのか?ここでは、、『ローリー』と『ベア教授』の、違いに、焦点を、当てなければならない。やはり、『ローリー』は、小説家に、興味が無く、『ベア教授』は、芸術家的、側面が、強い。やはり、趣味が、合う者とは、長続きする。だから、『ローリー』ではなく、『ベア教授』。だが、もう1つの、可能性。『ジョー』が、『ローリー』同様、『ベア教授』も、愛してなかった場合。『ジョー』は、『ローリー』を、愛してなかったという理由で、振った。だが、後々、『ジョー』は、こんなセリフを、吐いている。『今、告白されたら、OKって言いそう』と。更に、こうも言っている。『愛されることの、大切さを知った』とも。つまり、『ローリー』を、振ったことを、後悔している。だから、同じ失敗を、したくなくて、『ベア教授』の、告白に、『OK』と言った。つまり、自分が、愛してなくても、自分を、愛してくれる人を、逃がしたくない。だからではないか?何にせよ、『ジョー』は、少女時代に、戻りたかった。家族で、活発に、楽しく過ごしたい。寂しい思いを、したくない。だから、『ジョー』は、結婚に、踏み切った。『ジョー』は、姉妹を、異常な程、大切にした。それは、男勝りな『ジョー』が、姉妹に、恋する、同性愛者とも、取れる。だから、『メグ』が、男と恋に落ちた時、異常な程、怒った。『ジョー』の、ここの辺りは、3作品とも、共通する。『ジョー』は、ホントは、女性しか、愛せないのかも、しれない。
鍋山和弥

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