19世紀後半のアメリカ、マーチ家の4姉妹を描いた群像劇。
男まさりで作家を目指す長女ジョー、可憐でロマンチストな次女メグ、強気で美しさを求める三女エイミー、ピアノを奏でる優しい末っ子のベス。三女と四女は原作と逆みたい。
まずタイトルから世界観たっぷり!刺繍された画面から物語の舞台はマーチ家へ。とにかくこのおとぎ話のような街並みや室内のセット、衣装、ヘアメイク…もうときめかされる!
物語は4姉妹とその家族たちの約1年を通して進められる。
1年の間に姉妹はそれぞれ自分の道を選んだり、恋をしたり、夢を叶えたり…どの子も共通するのは家族が大切で大好きなこと。綺麗に描かれているからこそ、ちょっとしたファンタジーになって憧れるんだよね。
ときめいたのはジョーとローリーの一連のシーン。
あれは好きになる!って思ってもジョーは選ばないのか。
って寂しくなる…。
脇を固める俳優がみんな良い味を出していて、私はローレンスおじいちゃんがだいすき笑
ベスのこと可愛がっていて、微笑ましかった。
そして何故この作品を観たかったかというと、衣装!『雨に唄えば』も担当したウォルター・プランケットの出世作だから。
ファッション界にも当時多大な影響を与えたと聞いて納得。
何がすごいかって、姉妹の性格の違いを表したそのキャラクターのビジュアル作り。
ジョーは基本的にシンプルで暖色のイメージ、あとは走れそうな素材感!笑 でも教授とオペラ観に行ったときはサテンのリボンなんかしちゃって可愛い。”結婚”に対して批判的だったジョーがラストはすっかりレディになっていてぐっときた。ポイントは夢を叶えているとこ。
メグはピンクがメインのラブリースタイル。エイミーと近いけど、メグの方がちょっとシンプルで可憐な感じ。
エイミーは、若き日のエリザベス・テイラーということもあって、観るだけで価値がある美しさ!ブロンドヘアに紫のドレスは反則、可愛い。ラストの紅葉柄のドレスなんて着こなせるのは顔がそれに負けてないから。
ベスはほんっとーに可愛がりたくなる清廉さ。笑
色も大人しいけど爽やかで、だからこそ展開が進むにつれて悲しい。
4人性格も見た目も違うのに、キャラクターを強く描き出したから名前がこんがらがらず良かった。
セットってわかるんだけど、
その作られた感じがこの世界観には合っていて、私は好き。
観た後心が洗浄されるような気分になりました。笑